【〇×】株をやらなきゃいけない理由とやってはいけない理由
買った株はなぜ下がるのか
- 原材料インフレにより値上げします。
- 銀行預金ではいけません。
- 株は危ないからやめよう。
こんなことを耳にしていったいどうしたらいいかわからない人へ。
結論:つみたてNISA
歴史上のデータをもとに解説。
ここでは各経済事象を極めて単純化して記す。
まずはこのチャートを見てみよう。
1800年に1ドルをもっていたら、200年後にどうなっていたかのデータだ。
上から株式、長期債券、短期債券、金、現金
引用:marketoracle
1ドル≒100円とここでは仮定する。
“100円”を現金で持っていた場合200年後に「7円」となり、
ゴールドで持っていた場合「119円」
株式で持っていたら「4600万円」になっているというデータ。
どれを選ぶかは明白。
これが株をやる理由であり、預金や貯金はゴミであるという理由。
あなたが貯めた「100万円」の価値は200年後「7万円」になっている。
意味が分からない場合は、自分の身近なものから考えてみよう。
「うどんが10円だった。」や「”円”の前に”銭”という単位があった。」「明治時代は初任給が100円だった」という話を聞いたことがないだろうか。
これがインフレ。
歴史的にインフレとは至極当然のことである。
しかしながら2000年代を生きる日本人は運が悪い。
1990年代にこのインフレの極みであるバブル現象が起きた。日本政府は政策によるコントロールに失敗し、日本経済はバブルと共に一旦崩壊。戦後から活性化していたすべてが逆回転を始めた。
したがってバブル崩壊以来30年の短期でみると日本はインフレとは無縁の国となった。当時、株に手を出した人は損をして株は30年間忌み嫌われている。
株から距離を置いている国民は世界でここ30年を生きている日本人のみ。
(2022年現在コロナバブル及びロシアを始めとする資源戦争により、供給問題発のインフレは日本でも起きている。毎月発表されている日本銀行短観より確認できる)
なぜ株なのか
株価とは企業価値をあらわす。
昨今の金融市場とは経済活動によって成り立っている。
経済活動とは?
コンビニでコーヒーを買うことである。
この購買によりあなたはセブンイレブンの株価を上げている。(以下セブン)
なぜか。
セブンは50円で仕入れたコーヒーを100円で売っている。
あなたは50円を儲けさせている。これが世界規模で集まれば…と人は思う。
私が50円を持っているより、セブンに50円を預けて、100円にしてもらったほうがよい。
それが株価に反映されて株価は上がる。
貯金がダメな理由がわかっただろうか?
セブンに預ければ50円が100円になるのに、タンスに入れていてはなにもならない。
お金に働かせるとはこういうことである。
これらの動きによって株価、つまり企業の価値が上がっていく。
それに反して現金の価値は下がっていく。
現金があるだけではダメで、現金をどうにかしてくれる媒体に価値がある。
貯金はやめよう。
セブンの株を買うな
セブンの株が買いたくなった人には悪いが、そんなに単純なものではない。
株には良いところも悪いところもある。
なぜか。
さっき見たチャートをもう一度見てみよう。
たしかに200年間株は上がっているが、細かく見てみると下がっているところがある。
引用:marketoracle
1年または10年単位で下がっていることがあるのがわかるだろうか?
チャートの真ん中1900年が盛り上がっており、そこから20年ほど下落し続けている。
これがセブンの株を買ってはいけない理由である。
理由は2つ。
—
1、日本でもバブルがはじけたように、お金の動きは完全にコントロールできるものではない。
行き過ぎると崩壊してしまい、一旦休憩期間に入る。(現在の日本)
短期的には下がる場合がある。
セブンの20年分の株価を見てみよう。
現在は5500円で20年前からすると2倍以上になっている。
しかし、今の株価は2006年や2016年頃とも変わらないとも言える。
2006年から15年以上お金を預けている人からするとなんとも言えない気持ちになる。
—
買ってはいけない理由
2、金融市場(≒株などの世界)にはすでに先人がおり、彼らが世界を牛耳っている。
—
引用:forbrs billionaire
現代ではそれが顕著で、世界の金持ちトップ8人が36億人分の金融資産を持つ。
8人の人間と36億人の資産価値が同じなのである。
ポイントは彼らはすでにそれぞれの企業価値を”知っている”。
セブンのコーヒーがどのくらいすごく、どのくらいの価値があるか知っている。ゆえにこれ以上株価は上がらない。
オークションを想像してほしい。
あなたが買いたいと思っても、あなたの後に買う人がいなかったら?
あなたが買った次の日にその企業が問題を起こしたら?
その株価は下がっていく。
こんな”もしも”の積み重ねで金融市場は成り立っている。
1つの企業の株を買うということは、ほかの参加者を出し抜く必要がある。
2022年現在世界一の企業アップルでも同じことが言える。
↓今年1年間のアップルの株価
世界一の200兆円企業にも関わらず、今年アップルの株を買った人は損をしている。
約20%減 今年100万円分買った人の資産は80万円になっている。
今年アップルを信じ始めた人は手遅れだった。
来年どうなるかはわからない。
いつなんどきも”上下”しているのも重要な点。
動きは推測しにくい。
過去5年でみると3倍にはなっている。
世界一の企業だとしても倒産の危機に瀕したことがある。
作るものが売れなくてあがいてた時もある。
成功するかはわからない。
あくまで結果論。
成功者だけを私たちは目にしている。
失敗は誰にも見られず消えてなくなっていくのみ。
1つの企業の株を買うということは、その企業をただただ信じる必要がある。
リスクも大きく、これができる人は少ない。
それでも株価は上がってきた
さてしつこいがもう一度最初のチャートを見てみよう
引用:marketoracle
なにを言っても株価はあがっているのだ。
どこの株を買えばいいかわからない時の救世主がこのチャート。
これは株のいいとこどり詰め合わせパックのチャートである。
繰り返すが、株とは企業そのものである。
つまり倒産するとその株は無価値になる。
だからわからない。こわい。
だが、そのリスクを世界のありとあらゆる企業に分散すればどうだろうか。
企業と企業は基本的にライバルである。選ばれるために製品を創る。選ばれなければ潰れる。
各企業がしのぎを削り、詰め合わせパックに入ろうとしている。
入ればさらに投資家たちの目に多くふれてお金が集まる。
業績に陰りが見えれば、詰め合わせパックから外される。
淘汰される前にパックから外れてしまえば、投資家に対しての倒産リスクは低減。
投資家が気にしなくても、勝手に新陳代謝が起きるのだ。
これが株のメリット。
現金や国債は発行体が国である。
国は1企業と比べると、新陳代謝が起きずらい。
ゆえに現金より株となる。
この株の詰め合わせパックを買う手助けをしてくれるのがつみたてNISA。
つみたてNISA
つみたてNISAでは個別企業の株を買うことはできない
投資信託と言われる詰め合わせパックだけを買うことができる。
この中でのキーワードがこれ
- 全世界株式/オールカントリー
- パッシブファンド
- インデックス
- S&P500
これらのキーワードが今回しつこく紹介したチャートに沿うものになる。
すべてのつみたてNISAがいいわけではない。
詳しくはここでは割愛する。
まずはこのキーワードまでたどりついてみてほしい。
なお、銀行等の窓口に行ってはいけない。
窓口があるということは、人件費や土地代がかかっていて、その分を手数料として払わなければならない。
有料の講座等にも行ってはいけない。
オンライン上に情報は十分にそろっている。
「絶対に儲かる」や「元本保証」
そんなものはゴミだ。
有ったら自分1人で誰にもバレないようにやる。
教えるわけがない。
日本人は人情に弱い。
優しい人、笑顔の人
なぜあなたに優しいか。金をうんでくれるカモだからだ。
それに乗じて金を支払わせようとくるのはすべて詐欺だ。
教えてくれる人は世界一の金持ちか?
違う。
つまりそんなものはない。
まずは少しでいいので自分の目で確認してみよう。
自分だけを信じて。
小さな一歩から。
—
アメリカってどうなの?
S&P500がいいの?
インフレは嫌だ
という方はこちらもチェック↓
関連記事>> アメリカ株にこれから投資をしてはいけない理由【なぜインフレするのか】
・当ページは過去の歴史を紹介しているものです。 ・当ページに掲載されている事項は情報の提供を目的として作成したものであり、勧誘を目的としたものではありません。 ・当ページは特定の商品の勧誘や売買の推奨等を目的としたものではありません。 ・当ページは特定銘柄および株式市場全般の推奨や株価動向の上昇または下落を示唆するものではありません。 ・当ページ中のいかなる内容も将来の運用成果または投資収益を示唆あるいは保証するものではありません。 ・最終的な投資決定はお客様ご自身の判断でなさるようにお願いします。
画像引用元リンク:marketoracle
人気記事一覧
人気>> RIZAP成功の理由は心理学 | 株価10倍帳消しの歴史
航空>> ドバイ エミレーツ パイロットスクールから招待された件
歴史>> 人類史Black Panther | 終わらない資源戦争 Wakanda Forever